英語の長文読解の参考書は2種類用意する

私は、英語の長文読解の参考書を2種類用意し、学習していました。その2種類とは、基礎固め・実力付けを目的としたインプットの教材と、演習を目的としたアウトプットの教材です。英語の長文読解では、「単語」や「文法」のほかにも、「英文解釈」や「問題演習」の力が重要です。私は、「英文解釈」と「問題演習」の2つを、それぞれ別のものとして扱っていました。これらを1つの教材だけに頼ると、キャパオーバーになってしまい、結果として内容が全く身につかないこともあるからです。身につかないものにいくら時間をかけても、それは浪費にしかなりません。飽和を防ぐためにも、参考書は分けることをおすすめします。

 

〇インプットの参考書を用意する
 まずは、インプットのための参考書を用意しましょう。書店に行けば、長文読解を扱った参考書は山ほどあるはずです。選んだ参考書が、入試の合否を分けると言っても過言ではありません。何故なら、内容が難しすぎても易しすぎても身につかないからです。英語の長文読解の参考書は、自分のレベルに合っていることが大切です。実際に手に取って、中身を見てから決めることをお勧めします。

〇私が選んだインプットの参考書
 私が選んだオススメの参考書を紹介します。私は、以下の参考書を受験勉強に充てていました。

・安河内哲也/大岩秀樹『英語長文レベル別問題集』

名の知れた参考書であるため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。こちらの参考書は、「中学―公立高校受験レベル」から「難関私大・難関国公立大レベル」までの6つのレベル別に分かれていることが特徴です。以下の3つの観点から、私はこちらの参考書を選びました。

②参考書のレベルがひと目で分かること
②和訳がフレーズごとに分かれていること
③CDが付属されていること

上述の3点について、言及していきます。

①参考書のレベルがひと目で分かる
 英語の長文読解の参考書を選ぶ際に、「自分が取り組むべきレベル」がひと目で分かることは、とても嬉しいことです。何故なら、受験生にとって、自分で参考書の中身を吟味して、参考書のレベルを判断することは、ほぼ不可能に等しいからです。私自身、いざ受験勉強を始めたときに、何から手をつければ良いのか、全く検討もつきませんでした。しかし、こちらの参考書は6つのレベル別になっているうえ、それぞれがどの程度の学力の人向けなのかが、表紙に明記されているのです。自分の学力がどれほどなのかよく分からないう場合は、公立・私立高校在学レベルの比較的易しいものから取り組むことを薦めます。後ほども触れますが、自分のレベルとともに、自分のレベルに相応する長文問題の語数を把握しておくと、演習の参考書を選ぶ際に重宝します。

②和訳がフレーズごとに分かれていること
 英語の長文読解の参考書には、必ず和訳が記されています。私は、ここの和訳において、スラッシュでまとまりごとに分けられていることも踏まえて参考書を選びました。まとまりごとに分けられていることで、英語特有の文構造に慣れ、SVOCを区別する「英文解釈」の力を養うことができます。とは言っても、なかなかイメージが湧きにくいかと思いますので、以下に2つの例を挙げました。

・That’s a pity she has lost her necklace which her grandma made for her.
(祖母が彼女のために作ってくれたネックレスをなくしただなんて、気の毒だ。)
・That’s a pity/ she has lost/ her necklace/ which her grandma made/ for her.
(それは残念だ/彼女がなくしてしまった(ことが)/ネックレスを/彼女の祖母が作った/彼女のために)

上の2つの文は、和訳の書かれ方の違い以外にはすべて同じです。どちらの方がより見やすいでしょうか。答は、火を見るより明らかでしょう。下の文だと、まとまりごとに整理されているため、日本語に対応する英語の部分が分かりやすく、どの句が主語(主部)で、述語(述部)なのかを区別しやすいのです。

〇スラッシュリーディングを軽視しない
 スラッシュリーディングをご存知の方も多いのではないでしょうか。スラッシュリーディングとは、英文の1つのまとまり(フレーズ)ごとに分かれた英文を声に出して読むことです。英語の長文読解の和訳は、解いた問題の意味を確認するだけで終わらせてはもったいないのです。和訳を、文構造の理解に活用すると、より有意義で中身のある学習にすることができます。成果を増やすためにも、スラッシュリーディングは毎日行いましょう。

 英語の長文のスラッシュリーディングは、音読を毎日3回程度行うことが望ましいです。1~2週間は、同じ長文で取り組むようにします。何故なら、スラッシュリーディングでは長文における文構造(SVOC)を理解する英文解釈の力を伸ばすことが目的だからです。文章をあれこれ変えずに、暫く同じ文章を反復する方が理にかなっているのです。
 
〇スラッシュリーディングで気をつけるべきこと
 スラッシュリーディングの際、注意すべきことがいくつかあります。まず1つ目は、声に出して読むことです。人間の体は実に面白いもので、目から入ってくる情報だけでは、いまいち整理が難しいのです。赤ちゃんをイメージしてください。赤ちゃんはどうやって言語を取得しますか?親や兄弟など、周囲の言葉を真似て身につけていきますよね。ペンを握って紙に書く、といった作業はしないはずです。それと同様に、英語の長文読解の力をつけるためには、耳からも情報を入れることが大事なのです。
 2つ目は、必ずスラッシュごとに区切って間を空け、意味を確認しながら読むことです。スラッシュは合理的なまとまりごとに置かれています。そのため、英語の1フレーズを読んだら、それに対応する日本語を見ることで、英語の文構造や英文解釈の力を鍛えることができるのです。フレーズごとの、文中における役割(SVOC等)を意識しながら行うと尚良しです。
 3つ目は、分からない単語が出てきても焦らないことです。スラッシュリーディングでは、文構造や英文解釈の力を鍛えることを目的としています。ですから、文中やフレーズに分からない単語が出てきたら、特に気にせず進めてください。どうしても気になる場合は、スラッシュリーディングが終わった後に調べるのも良いでしょう。

③CDが付属されており、音声を聴くことができる
 参考書にCDが付属されているという点もまた、参考書を選ぶ際に見るべきポイントです。CDは、主に2つの場面で使用します。

 1つ目はスラッシュリーディングです。それは、スラッシュリーディングが正しい発音で読むことを要求しているからです。分からない単語が出てきたときはもちろんですが、特別分からない単語がなくても、正しい発音は聞くべきです。また、音声では間が設けられているため、文構造をしっかりと理解する手助けにもなります。
 2つ目は、問題を解く前・解いて採点をしたあとです。問題を解く前には、大方の文意を捉える目的として、また採点を済ませて解説を確認したあとでは、復習の目的として、効果を発揮します。音声を聴く習慣をつけることで、リスニングの勉強にもなるのも嬉しいポイントです。
もちろん、ただ聞き流してはダメです。単語と文法の知識をある程度持ち合わせていることが前提です。文章を実際に見ながら、目で追うようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です